「各駅停車の旅」オフ会旅行 旅行日 2001/8/16〜21
1:初日(8月16日)
乗車した車両の一覧表の見方 上段:列車番号・行先・乗車区間 中段:進行方向・編成番号・所属区 下段:乗車列車全車両番号(太字色つきが乗車車両) ※列車によっては2段になります |
帰省ラッシュの新幹線
8月16日、博多駅新幹線コンコースは帰省客でごった返している。そんな中に単なる旅行客の私もいる・・・。
実は今回新幹線を使う予定はなかったのだが、またしても今回も仕事の関係上自宅最寄り駅の原田ではなく、仕事先の最寄り駅となる博多から(実際はバスも使ったが)この旅は始まる。
15時2分の「ひかり552号」(臨時列車)に乗車するのだが、まずは早めに改札に入ってホームの様子を観察。
のりばは11番線だが、まだその前の列車、東京行き「ひかり104号」(定期列車)が停車中だ。
指定席はまあまあといった感じの乗車率でグリーン車は空席多数、自由席はやはり満席で、すでにデッキに立っている人も見かけた。
通常なら博多からこんなに混雑しないので時期が時期だなぁ、と実感する。
写真:700系新幹線(西日本B編成・・・ちなみにレールスターはE編成です)
東京行き「ひかり104号」が発車した後、700系の「ひかり552号」が博多南方から到着する。
ふと見ると、何か写真などで見慣れている700系と違う。方向幕がLED表示なのだ。とにかく車内へ。
室内に入るドアの上に車両所属会社表記があるのだが、それを見るとなんと「JR西日本」。
どうやらJR西日本が700系の一般編成を増備したらしい。
これは10月改正用の100系の置き換え車両だということが後日判明するのだが・・・。
ひかり552号 9522A 新大阪行き 乗車区間:博多→小郡 (←新大阪) 700系B2編成(JR西日本 博多総合車両所) 724-3002+727-3502+726-3202+725-3502+725-3602(12号車)+726-3702+717-3002+719-3002+718-3002(下段へ) (上段から)727-3402+726-3002+725-3302+725-3002+726-3502+727-3002+723-3002 |
さておき車内へ。「ひかりRail Star」用の7000番台の自由席と似た感じのシートが並ぶ。
席は3列側の窓側。隣にすでに大阪までの乗客がいたせいか、少し窮屈な感じ。まぁ3列側はこんなものか・・・。
博多では半数ぐらいの乗客を指定席に詰め込んで、15時2分、定刻に博多を発車。見慣れた風景が過ぎていく。
そして20分程度で小倉に到着。小倉からさらに乗客が増え、私の乗っていた12号車はほぼ席が埋まった。そして新関門トンネルへ・・・。
新関門トンネルを抜け、新下関・厚狭と通過。
ところでこの列車、14日までは0系「ファミリーひかり」で運転されていたので最高速度220km/hと700系にしては抑え目。
全区間の所要時間も4時間近くになる鈍足列車だが、それでも輸送力を買われて乗客が多い。
さて列車は厚狭を過ぎたあたりから夕立に遭う。外は激しい雨が降っているのだが、列車の中はもちろんのこと濡れない。
そんな雨も小郡到着直前には上がる。
小郡到着。ここで乗る客はそれなりにいるものの、降車客はわずか(特に指定席から降りたのは数えるほど・・・)。
劇混み 新車スーパーおき
小郡駅は新幹線口で降りずに在来線の方に出てみる。以外にも在来線側は普通の地方都市の駅前の雰囲気が出ている。
暑い。とにかく蒸し暑い。冷房の効いたスーパーに入ってタオルとおしぼりを購入。ハンカチぐらいじゃ効かないぐらい汗が出る。
待合室には冷房もない。
そんな中次に乗車する特急「スーパーおき6号」は改札前の1番線からの発車。
発車20分ぐらい前にホームに入り、少し待つと山口側からステンレスボディの見るからに真新しい気動車が3両入ってきた。
これがこれから乗車するスーパーおきの車両・187系気動車だ。
3両編成だが指定席が後ろ2両、前の1両だけが自由席と指定席の方が多い。自由席はすでに小郡入線の時点でかなりの入り。
指定席も最初はそんなに乗客がいないかと思ったが、発車間際には2両ともまあまあの入り。
特急スーパーおき6号 1006D 米子行き 乗車区間:小郡→浜田 (←米子) 後藤総合車両所(JR西日本) キハ186-1006+キハ186-1001+キハ187-1 |
写真左:187系気動車外観 写真中央:側面にあったロゴマーク(?) 写真右:車内
小郡発車。すばらしい加速力で一気に・・・といいたいところだが小郡駅にはかなり多数のポイントがあり、そんな関係で速度制限が多い。
しかしその制限を過ぎての加速はすばらしいの一言。山口までは平坦線を走る。
途中大歳だったか、SLやまぐち号と離合。昔ながらのSLと最新鋭のディーゼルカーの離合は時代を超えたものがある感じがする。
写真:途中駅ですれ違ったSLやまぐち号
湯田温泉・山口と山口市内の駅に停車。湯田温泉ではあまり乗降はなかったが、山口ではそこそこ乗車。が、降車客は少ない。
当たり前か。わずか13キロ。普通列車で行っても20分程度の距離、わざわざ特急に乗る人は少ない。
しかもすぐ後に益田行きの普通列車もあるし・・・。
山口からは自由席にはかなり立ち客が。三谷・徳佐と停車するものの、自由席の立ち客はいっこうに減らない。1両じゃ少なすぎか。
三谷では上りの特急「スーパーおき5号」の離合待ちもあったが、向こうは2両編成だ。
山陰の小京都・津和野到着直前には車掌の観光アナウンスがあったものの観光には遅すぎる。
乗降ともそこそこあり、自由席の立ち客も消えたがそれでもかなりの乗客が津和野以遠に向かうようだ。
益田ではかなりの降車があった。が、逆に乗り込む客もいる。県都・松江方面への帰省帰りだろうか・・・。
さて、益田からは山陰本線に入る。益田からは高速化工事完了により列車のスピードアップが図られた。
そのせいか車掌のアナウンスで「米子まで高速運転のため車内揺れます。足元にお気をつけ下さい」と言っていた。
そういえば同じ平坦線でも山口までの区間とはうって違った速度だ。車窓左側には日本海が見える。ちょうど日没時だ。
日本海に沈む夕日がきれい。ゆっくり落ちる夕日と、家路(米子)へと急ぐ特急。この対比がまたすばらしい。
さてこの列車の目的地・浜田に到着。
島根県西部(石見地方)の中心地ということもあってか、乗降とも多い。列車はすぐに米子へと向かう・・・。
お祭り騒ぎのアクアライナー
浜田では夕食を取ることにするが、食堂は期待できそうにない。
駅前にコンビニもあったが、ちょっと右手に入ったところに弁当屋がありそこで弁当を買って車内で食べることにする。
その夕食の弁当を買った後、浜田駅の構内には浴衣姿の学生(♀)を見かけた。
きっぷ売り場で「江津まで」といっているところから江津で何かあるのだろうか。
発車10分ほど前にアクアライナーの改札が始まった。ちなみに18きっぷはここからスタート。1日目の所に日付を入れてもらう。
地下道を渡った3番のりばからの発車だ。すでに列車は到着している。新型車両・126系気動車の2両編成だ。
ちなみに終点米子までワンマン運転。
快速アクアライナー 3458D 米子行き 乗車区間:浜田→米子 (←米子) 後藤総合車両所(JR西日本) キハ126-1001+キハ126-1 |
浴衣姿の女性もこの列車に乗車する。もっとも江津は米子方面への途中駅なのでこの列車に乗るのが一般的だが・・・。
そんなイレギュラーな乗客が多かったせいもあるのか、かなりの乗車率。
益田から接続の普通列車が到着すると完全に座席はなくなった。その乗り換え客を迎え入れるとすぐ発車。
乗り換え客は江津が目的地じゃなくどうやら出雲市―ムーンライト八重垣に出雲市で乗り換える18きっぷの乗客と見た。
写真左:アクアライナー用126系気動車 写真右:126系気動車車内
波子・都野津と停車。波子ではかなりの立ち客が発生。何でだろう?と首を傾げるが江津直前でその謎は解決した。
山手を見るとなにやら文字が。これを見に行くのか?と思いつつ江津に到着。
大半の乗客がここで降りるのだが、「光と水の祭典 江の川祭り」の看板が。そう、この日は江の川祭りで花火大会や精霊流しなどがあった。
先ほどの文字も祭りのイベントの1つで星高山火文字だったそうだ(ちょうどこの日京都で行われていた大文字焼みたいなもの)。
江津を発車すると江の川を渡る際、多数の精霊船が川に浮かんでいた。
そんな江津を過ぎると車内は閑散とする。
そんな中温泉津で1人のおじさんがワンマン運転で後ろの車両から降りれずじまいになり、次の仁摩まで行ってしまうというハプニング。
たまたま仁摩では普通列車がやってきたので乗り継ぎはそんなに問題なかったが・・・。
しかし今までワンマン運転じゃなかったのでこういう乗客も出てくる。もうちょっと案内をしっかりすべきなのか。
出雲市では18きっぷ利用と思われるML八重垣への乗り継ぎ客が大量下車。
乗車客も少なくなり、これから人口の多い出雲地区だというのに何か拍子抜け。もちろん車内はがらがら。
松江でも乗車客わずか。すぐ前に米子行き普通があったので大半はそれに乗ったのか、単にお盆時期なので乗客自体少なかったのか
・・・で、こんな状態で終点米子まで行く。
22時2分定刻、米子到着。すでに伯備線の列車はないとの案内。
だが倉吉までの普通列車と境線の列車が接続列車になっており、駅のアナウンスが乗り換え客に対し案内をしていた。
私はここ米子で小休止。ML八重垣の乗客になるために―。