旅行記 第9段

北海道海遊記〜船を組み合わせた北海道旅行

 

初日:8月29日(木) その4

4:豪華フェリー「いしかり」、名古屋出港

 名古屋港のフェリーターミナルは沖縄行きののりばと共通。沖縄行きも豪華な船らしいが・・・。
 ここで乗船手続きを行う。太平洋フェリーのカウンターで乗船手続き。旅行会社のクーポンを提示し、発券。
 旅行会社(JR九州)が端末に登録されておらず少し手間取ったが、JR東海の扱いとなった。
 ちなみに九州方面では太平洋フェリーの知名度はいまいち低いと窓口氏談。
 福岡からなら直江津経由の船(九越フェリー・東日本フェリー)もあるからなぁ・・・2等寝台のみ、食堂は簡素なカジュアルタイプだけど。

太平洋フェリー 搭乗券
画像:今回の搭乗券(太平洋フェリーでは乗船券のことを「搭乗券」という)

 さて、すでに乗船時刻となっているため船へ。しかしかなり長い距離歩かされたような・・・単なる運動不足との噂もあるが(爆)
 しかし、船のエントランスに入るとそんな疲れも吹っ飛ぶような豪華さだった。

 今回私が利用するのは特等船室。1デッキ上の案内所で鍵をもらう、というか荷物を持って部屋まで案内してくれたのだが・・・。
 部屋は4階の前寄り(から少し真ん中より)。部屋の説明を受け、ゆったりくつろぐ。

いしかり特等ベッド いしかり特等ソファー いしかり特等ユニットバス
写真:「いしかり」特等室の船内。左がベッド、中央がソファー、右がユニットバス。この設備で名古屋から苫小牧まで19,200円。夏期以外は貸切料金不要!!

 ここまでの長旅でかなり汗をかいたので早速シャワーを使う。石鹸類は詰め替え式のものが常備されているのでいい。
 汗を流したところで食堂へ。噂には結構豪華なディナーと聞いているのだが・・・。

 4階船尾のレストラン「カリブ」へ。先に1,800円を支払ってトレーと皿を取って自由に取っていくバイキングスタイル。
 入ってすぐの所にステーキが・・・これが太平洋フェリーのディナーバイキングの目玉。数枚取って他のものも取って適当な席へ。

レストラン「カリブ」入口 レストラン「カリブ」内部 いしかりディナーバイキング
写真左:レストラン「カリブ」入口(最終日の朝に撮影) 写真中央:レストラン「カリブ」内部 写真右:この日のディナー(私が取った分)

 ちなみにソフトドリンクもフリー。2ヶ所にドリンクバーがあり、そこで自由に飲み物が取れるようになっている。ちなみにアルコールは別料金。
 さて味の方ですが、噂通りのおいしさ。おかわりにも行ってしまうほど。これで1,800円はおトクかも(値段的には少し高めですが・・・)。

 その間に銅鑼(録音テープ)が鳴り出港。出航後すぐに名港西大橋の下をくぐるが、その景色はなかなかのもの。
 食後は部屋でしばらくくつろいでいたが、9時から5階のスターライトラウンジでイベントがあるというので行ってみることに。
 この日はテノール歌手によるカンツォーネのコンサートとのこと。ちなみにイベントは毎日あるらしい(もちろん内容は日によって変わりますが)。

 いしかりチーフパーサー(事務長)
写真:壇上に上がったチーフパーサー(事務長)

 ラウンジに行ってみると乗客が集まり始めていた。
 そこでドリンクの注文を取って回っているのだが、どうやらちょっとしたミュージックバーを意識しているのだろうか・・・。
 そうこうしているうちにチーフパーサーが壇上に上がりイベントが始まった。船の旅を楽しんで下さい、とか言っているうちに出演者が紹介された。

いしかりイベント いしかりイベント テノール歌手 いしかりイベント ピアノ奏者
写真:スターライトラウンジでのイベント この日はカンツォーネのライブ

 「オ・ソレ・ミオ」とか「サンタルチア」などの曲を歌っていたのだが、さすがにプロの歌手の声量は違う。素人には真似できないだろうなぁ・・・。
 1時間ほどの間に5曲ぐらい歌っただろうか、その間にトークなどもあってかなり充実していた。

 イベントが終わる頃には船は伊良湖水道を通過、三河湾の穏やかな海から台風の余波の残る遠州灘へと進んでいく。
 しかし、この台風の余波が厄介者。この日の海上は波の高さ3m、かなりの上下の揺れがあった。そのため風呂は閉鎖されたほど。
 そういえば船長の放送が出港前にあって、「船の運航には支障ありません」とか言っていたような・・・ま、大丈夫でしょう。
 こういった日は早めに寝床につくに限る。次の日には収まるようだがどうだろうか・・・。

 

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