 サブ企画
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新大阪でムーンライト山陽を捨て、朝食をとった後11番ホームへ。
この日の早朝の大阪は大雨、このあとの行程にも響きそうなどんよりとした雨雲が大阪上空を漂っている。
しかし行くしかないのだ。このあと天気が回復することを祈って―――。
オーシャンアローの回送、関空特急「はるか」の始発の発車を見たあと6時20分過ぎに和歌山からの快速が入ってくる。
これが折り返し紀伊田辺行きの快速となる。車両は113系の4両編成、真ん中の2両はシートピッチ改善タイプの車両なのでそっちに乗車する。
 
  
 
写真左:和歌山からの快速2102H到着 写真中央:紀伊田辺行きの発車案内表示(新大阪) 写真右:紀伊田辺行き快速の方向幕
| 乗車日時:2003.8.15 | |||||||
| 乗車駅 | 乗車時刻 | 列車番号 | 列車種別・愛称 | 降車駅 | 到着時刻 | 行先 | 備号 | 
| 新大阪 | 6:27 | 快 速 | 紀伊田辺 | 9:34 | 紀伊田辺 | 和歌山から普通 | |
| (↑紀伊田辺) 号車番号は便宜上の表記です | |||||||
| 号車番号 | 車両番号 | 所属基地 | 編成番号 | 備号 | |||
| 1 | クハ111 5559 | 日根野電車区 | F408 | 弱冷房車 | |||
| 2 | モハ112 7053 | 日根野電車区 | F408 | 
 | |||
| 3 | モハ113 7053 | 日根野電車区 | F408 | 
 | |||
| 4 | クハ111 5262 | 日根野電車区 | F408 | 
 | |||
さて新大阪からの乗客はお盆時期とこの雨とでかなり少なめ。いつもそうかどうかは分からないが・・・。
折り返し時間はさほど長くないがとりあえず定刻通り新大阪を発車。梅田の貨物駅の近くの貨物線を通って大阪環状線へ。
西九条・弁天町・新今宮と停車するうちに乗客も増えてくる。そして天王寺からの乗客で座席が全部埋まる。
これはそう・・・今はなき紀州夜行と同じ傾向なのか?あの列車も天王寺でごそっと乗って満席になっていたし。
阪和線に入るとどことなく私鉄っぽい雰囲気が漂ってくる。
そもそも阪和線の前身は阪和電鉄→南海山手線(だったかな?本線が海沿いに走るし)で昭和19年に国有化され現在に至る路線。
そういうこともあってか途中の駅の雰囲気はまさに私鉄そのもの。しかし大阪市内では高架化工事が始まっているようだが・・・。
ちなみに阪和線内の停車駅は堺市・三国ヶ丘・鳳・和泉府中・東岸和田・熊取・日根野・和泉砂川・紀伊・六十谷・和歌山の各駅。
阪和線内では前夜の疲れからか、少し眠ってしまう・・・気付いたのは紀伊のあたりか。すでに和歌山県に入ってるようだ。
周囲を見渡すと結構立ってる人も。制服姿の高校生の姿もあり部活だろうか?お盆休み期間中もないのだろうと推測する。
そして和歌山到着。ここで乗客の入れ替わりが発生、乗客数もそれまでの3分の2程度になり立ち客がない程度に。
そして和歌山から先は各駅に停車となる。つまりここからは普通列車になり幕も「紀伊田辺」だけに変わっていた。
 
  
 
写真左:和歌山到着 写真中央:ここからは普通に・・・ 写真右:方向幕も「紀伊田辺」と行先だけの表示に
さて単なる普通列車に変貌した2929M、海南でも乗客の動きがありここでほぼ和歌山到着時点の半分程度に。
海南を過ぎたあたりで少しだけ海が見える。先には遊園地っぽい施設もあるようだ。しかしすぐ見えなくなる・・・。
しかし海に近い場所を走ってる、というのはこの先の「広川ビーチ」という駅名からも感じ取れる。
もっともその広川ビーチ駅から海は見えないのだが・・・丘を越えた先が海岸なのだろうか?
 
  
 
写真左:駅名と周辺風景が一致しない(広川ビーチ)!? 写真中央:印南駅で見かけた「かえる橋」 写真右:車内から見た海の風景
御坊を過ぎるとさらに海岸線が近づく場所が増える。・・・「言葉に詰まってしまいました」「あんた語彙少ないなぁ」。
もともと語学力のない奴に旅行記書かせるとどこかで詰まるものである「じゃ今までのは何だったんや?」
ともかく、車窓右手に太平洋を望みつつ行く区間が増えた、ってことなだけなんだが。まぁともかく紀伊半島を南下してる、で済ませるか。
「もー、言葉詰まったら勝手に文章省略しようとしとるな・・・毎回毎回のことだけど」
その間の印南駅をまたぐ格好で何か変わった形の橋が・・・「かえる橋」というそうな。
印南町がふるさと創生資金を活用して9億3,500万円をかけて作ったとか「んなモンに金かけるなら住民のために使え!」。
さて車内を見渡すとかなり空席が目立つもののそれなりに乗客はいる。中には新宮方面に向かう人もいるようだ。
これから先トイレなしという苦行が待っているとも知らず(をい)。「何せ105系だからなぁ・・・あれはどうにかしてほしいよ」
列車は梅の町南部を過ぎ、終点紀伊田辺が少しずつ近づいている。南部のあたりから一旦海から離れるが。
紀伊田辺到着。実はここまで特急に追い越されてない・・・意外といえば意外だが。
つまり、大阪を朝一番に出る特急より先に紀伊田辺に到着できるというのがあって需要もありそうだが「でも観光地はその先だからなぁ」。
でもその割には新宮行きに乗り換えていった人もちらほら。特急料金が高いのか・・・。
 
  
 
写真左:終点紀伊田辺到着 写真中央:発車までまだ時間がある新宮行き105系普通 写真右:紀伊田辺駅
「まーた詰まる」というわけで紀伊田辺で改札を出てこの列車の旅は終了。
3時間以上もの長丁場だがシートピッチ改善車の7000番台と景色もあってか疲れはあまり感じなかった。
とはいえ紀伊半島一周するには時間が・・・個人的には和歌山を昼過ぎに出るフェリーで徳島に向かうので折り返さざるを得ないのだが。
「個人的事情かい!!」