2:萩・長門ブルーライナーに乗車〜萩まで4時間の旅
さてと、新下関の駅に到着。この新下関、下関の市街地から少し離れた場所に位置している。
「新幹線ができる前は長門一ノ宮という名称だったんや」「ふーん、あっそ」「って、それだけかよ!!」。
もっとも在来線の駅に併設すると色々な面で都合が悪かったのだろう「適当な理由付けするな!!」。
写真左:「萩・長門ブルーライナー」始発の新下関駅 写真右:ふく鍋
中心部から離れてるとはいえどそれは新幹線の駅、駅にもそれなりには人がいる。
待合スペースにはふくをイメージした大きな鍋が。冬場にある下関の祭「名前忘れた・・・もうええわ」で使うとのこと。
「ちなみに下関、というか山口県方面では河豚のことをふくと呼ぶ」「もう何度か出しました」「ま、小ネタということで・・・」。
そして新下関にも駅構内にうどん店があり、そこでもふく天うどん(そば)を出している。朝食が中途半端だったのでここで食べる。
「あと長府のうどんスタンドにもあるとの情報が」「長府も意外に乗客多いからなぁ。駅前に競艇場あるし」「そっちかい!!」
写真左:新下関駅のうどんスタンド(改札外) 写真右:(今回もまただが・・・)ふく天そば
で、そばを食べ終わって改札に入る。ここで4月25日に起こった福知山(JR宝塚)線の事故について少し触れる。
朝9時過ぎに宝塚発同志社前行きの7両編成の快速電車(207系)が塚口〜尼崎間で現場の制限速度(70km/h)を大幅に超過して脱線転覆。
先頭車と2両目は原型をとどめないほど車両が壊れ、3両目・4両目も脱線。特に2両目は多数の死者が発生するほど。
死者が100人を超えるなど鉄道事故としてはかなりの惨事となった。この事故でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
写真(全て):先日の事故に関する謝罪ポスターならびに乗車券類の取り扱いなど。一部イベントの自粛も。
「この事故に関しては・・・本当にショック。今後の列車の安全対策を全国の鉄道事業者は徹底して見直してほしい。」
この新下関駅、JR西日本の駅ということでその事故に関するお詫び文章が駅に張り出されてる。あと関係する乗車券類の扱いなども。
「あれ、博多では見なかったぞ・・・?」「あったはずだが乗り継ぎ改札を通ったしそこにはなかったのかも」。
まぁあれだけの事故を起こしてしまったのだから会社として謝罪するのは当然のことだ。あとは誠意を持って・・・ということか。
「ただJR幹部の会見の際怒号を響かせた新聞記者は問題あるけどね。(新聞社の)会社としては謝罪したようだが・・・」
話を元に戻す。改札を入って在来線のホームまではかなりの距離があるのだが動く歩道も設置されていたりする。
動く歩道には正直びっくりしているがまぁあったら便利。長い距離も比較的楽に移動できる。
やっとこさ下関方面のホームに到着。ホームには多数の乗客がいたが1本前の中津行きを待っていたようで列車が来たら人が一気に減った。
「まぁ当たり前といえば当たり前・・・下関までわざわざ510円払ってまで快速に乗る人はいないか」「そりゃそうだろ。某Kじゃあるまいし」。
そんな新下関駅のホームから下関側の上りホーム側を見ると色褪せた0系新幹線が1本。
「こんなところに放置してるがリバイバルの準備?」「んなわけないでしょ」この車両、新下関新幹線乗務員訓練センター所属とのこと。
「東日本によくいる訓練車みたいなやつやったんかい!!」
さてしばらく時間が経過し列車到着の案内があったのは発車2分ほど前。長府側から機関車に牽引された列車が入ってきた。
機関車の後には4両編成の客車、そう、これが「萩・長門ブルーライナー」だ。
入線シーンをビデオで撮影しそのまま乗車。新下関で乗り込んできたのは全車両で10数人ほどか「意外に空いてるな」。
まぁそれでも下関で多少は乗客も増えるだろう「ならいいけど」。
ちなみに指定されたのは1号車。新下関時点では機関車を含めると2両目となる車両だ。
ゆったりとしたボックスシート(リクライニングシートでもある)にテーブルを真ん中に置いたまるで走るサルーン。
この車両の車内を簡単に表現するとこんなとこか「また語彙不足で・・・いかんな」。とりあえずどんな感じかは写真を「をいをい」。
写真:「萩・長門ブルーライナー」1号車車内(3・4号車も同じ)
2号車は展望スペースで天井にも窓ガラスを設け太陽の光を車内一杯に受けられるようになっている。
またちょっとしたテーブルと椅子がある部分は床面が少し高くなっている。サービスカウンターもあるがこの列車では使ってない様子。
さて10分ほど走って下関に到着。ここで進行方向が変わるのだが機関車は付け替えない。
「ま、まさか推進運転・・・?」んなことはない。4号車にも運転台がありそこから機関車を制御するシステムになってる。
なので下関の停車時間はわずか5分・・・まぁ付け替えても間に合わない時間ではないのだが。
下関を発車してもさほど乗客は増えず。車内は落ち着いた状態で山陰本線へ。川棚温泉までの間は住宅地の中を走る。
川棚温泉を発車し次の小串の先から左手に海が見え始める。そして景色のいい箇所数箇所で減速。
宇賀本郷〜長門二見間では夫婦岩の部分で一旦停止。ちなみにこの際には車掌による観光案内も併せて行われた。
写真左:川棚温泉駅の外壁にあったイラスト 写真右:宇賀本郷〜長門二見間、夫婦岩のズームアップ
長門二見を過ぎると一旦海から離れる。車内にあったパンフレットによれば「わが村に駅を」ってことでこうなったらしい。
そんなルート上の滝部に停車。だが乗降客はほとんどいない・・・あ、交換離合で停車駅以外にも数駅停車してた。
「少なくとも安岡と小串と長門二見には停車してたような。ってかきっちり書け!!」。
さて長門市に到着する直前、青海島が見える場所でもう1度停車。ここでも当然のように観光案内が行われる。
そこを発車すると長門市はもう近い。しかし長門市での停車はわずか1分、すぐに仙崎へと向かう。
仙崎への路線も一応山陰本線だが列車の運行体系からすれば美祢線の延長上という感じか。美祢線直通列車が多いし。
「そういや昨年の元旦にも来たけどこの時は厚狭からの臨時快速に乗ったなぁ。詳しくは(ry」「宣伝ストーップ!!」
写真左端:仙崎到着。歓迎の看板も・・・ 写真中央左:仙崎駅 写真中央右:コーヒー無料接待所 写真右端:接待所は元小荷物扱い所
13時11分、仙崎に到着。ここでは20分間停車。1年前に来たときより外観が賑やかに・・・「何かペイントみたいなのあるな。そのせいか」。
そして駅の中では物産品を売ってたりギターのコンサートやってたり・・・まぁそんなに大きくない駅の中で色々とやってること。
さらにコーヒーまで無料サービス「もっとも昔の荷物扱い所をコーヒーサービスの基地にしてるようだったが」。
「それにしてもすごい状況だぞ」「まぁこの列車での地域起こしを兼ねてるんじゃないかな?」
写真左:仙崎駅名看板 写真中央・右:仙崎の駅で休息する「萩・長門ブルーライナー」
とにかくいろいろあったが13時31分に発車。今度は機関車を先頭にして長門市まで走る。
そして長門市で再び進行方向が変わり4号車が先頭になる「方向入れ替わり多いなぁ・・・まぁ機関車付け替えるよりはマシだろうけどさ」。
進行方向が変わるせいか今度は長門市も5分ほど停車。しかし到着したホームには飲料の自動販売機がない・・・。
「あんたが仙崎で仕入れ損ねるからこういうことになるんでしょうが!」
ちなみにこの駅の階段にはこの列車の宣伝が画かれている。まるで柘植の「いってらっしゃい」「おかえりなさい」みたいだ。
まぁ絵になってる分柘植よりは手が込んでるんだろうけど、1枚の板に書いて階段の寸法で切ればいいからまぁあれですが」「飛ばすな!!」。
写真左:長門市駅の階段 写真中央:飯井〜三見間からの景色。中央に見えてるのは鯖島 写真右:三見〜玉江間の海岸線の景色
長門市を発車後もやはり景色のいい場所2箇所ほどで徐行運転。そして玉江を過ぎると萩の市街地が車窓に広がる。
観光案内も流れ萩到着の案内。ここで7分ほど停車する。萩駅舎は最近リニューアルされたが昔ながらの面影を残すある意味観光スポット。
鉄道資料館も併設。列車の乗客だけでなく一般の観光客もこの駅にやってきて観光してるようだ。
長門市行きの普通列車と交換したのち萩を発車。ここまで来ると終点の東萩まではあとわずか。
写真左:萩駅舎 写真中央:萩駅前の電話ボックス 写真右:萩駅の中にある展示館
14時29分、終点の東萩に到着。4時間にも及ぶ長い旅だったが快適な車内と見どころ多い車窓で結構楽しめる列車。
もう少し宣伝すれば列車自体や車両には魅力が高い列車なだけに空席が多かったのは少し残念。
「ま、まさか事故の・・・」「それはさすがにないと思うが」。
写真左:東萩駅名看板 写真中央:東萩駅に到着した「萩・長門ブルーライナー」 写真右:東萩駅