追跡・最後の筑豊客車　ドキュメント１０．５

最終日・１０月５日の２６３７列車編成（再掲）

（↑飯塚　乗車車両は●印）

スペースワールドを過ぎ、車内は一般客とファンと半々ぐらいか。

それまでは遅れもなかったが黒崎での一般乗客の乗降に手間取り２分遅れ。普段よりも乗客数も多いので動きがとりづらいのだろうか・・・。

陣原駅を過ぎたあたりから鹿児島本線を離れて筑豊本線へとつながる貨物線へ。
折尾駅の到着ホームは７番のりばで、貨物線の途中に設けられたホームだ。若松方面への乗り換えは一旦改札を出る必要がある。
列車の方に目を向けるとさらに乗客が増えたようで、ロングシート部分は完全に立ち客で埋まった。

中間でだいぶ一般客が降りた。それでもまだ立ち客は残っている。

ふと新入駅右手にある車庫を見ると、若松からの列車がもうすでに車庫に入っていた。この車両、もう営業運転につくことはなさそう。
今乗っている編成もこの列車が最後の客扱いであるが・・・。

この入線時点で何度も警笛が鳴る。ホームの白線を越えて写真撮影をしている人でもいたのだろう。
この人たちも含め、直方駅には多数のファンが集結していた。
おそらく若松発の列車に終点飯塚まで乗車し直方まで折り返してきたのだろうか。ちなみに一般客の大半はここまでの間に多数下車。

直方を発車して平成筑豊鉄道の南直方御殿口駅を通過するあたりで平成筑豊鉄道のレールバスに追い越される。
快速列車のようで駅に停車しなかった。また、このあたりで平成筑豊鉄道の貨物列車とすれ違う。
客車列車の牽引はこの日限りでも貨物列車の牽引は残るので機関車の廃車はないようだ。

この間、それぞれの駅での乗降はわずか（新飯塚では一般乗客に多少動きあり）。車内もすでにファンの方が多い様子。
飯塚止まりの列車ということもあり（この後に博多行きがある）混雑を見て敬遠した可能性も捨てきれず。

写真：飯塚到着直前の車内

さぁ、新飯塚の次は終点飯塚。ついにフィナーレを迎える筑豊本線の客車列車。車内もにわかにざわめきたつ。

車掌さんのサービスでオルゴールが鳴り響いた。突然でちょっと驚いた。

さて、飯塚を降りると駅員さんや係員が乗車証明書の配布に必死になっていた。
後日ＪＲ九州・筑豊篠栗地域鉄道部ＨＰで知ったのだが７００人もの乗客がいたという。
ホームに降りるとファンがホームいっぱいに広がって写真を撮影していた。

写真：飯塚駅で配布された「さよなら５０系客車」乗車証明書

写真左：飯塚到着直後の風景　写真中央：「さよなら　客車列車」のヘッドマーク

写真右：最終列車の機関車とヘッドマーク、それと花束を持った最終列車の機関士

先頭の機関車へと向かうといつの間にかヘッドマークが取り付けられていた。後日知るところによれば直方から取り付けられたらしい。
若松発の列車に全区間取り付けて運転されたあと、ヘッドマークだけ列車より先に直方に回送されたようだ。

撮影は絶え間なく続くが・・・。

ドアを閉め、桂川方へ引き上げ。しかしその風景もみんな写真に収めたりしている。最終日の飯塚駅は本当に賑やかだった。
私も１９：５１発の快速で引き上げることに(桂川で原田行きに乗り換え）。翌朝は直方駅が賑やかになりそうだ。

写真：最後の５０系客車、飯塚到着後の引き上げ風景（最後尾）

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