5月6日、朝5時30分。駅近くのカプセルホテルをチェックアウトして東舞鶴の駅に。
朝5時30分だというのに駅待合室にはすでに数人の姿が。しかし様子を見ると大半は舞鶴線の福知山行きに乗る様子。
まぁ福知山や京都・大阪に向かう人が多いというのは前の日の「特急リレー」乗車である程度想像ついていたのだが。

　　
写真左：東舞鶴駅　写真中央：東舞鶴駅発車案内（改札）　写真右：駅ホームから見た東舞鶴の風景

きっぷは大阪市内→京都市内（福知山・舞鶴・小浜・湖西線経由）の普通乗車券なので再乗車という格好。
改札できっぷを見せ階段を上がりホームへ。まだ列車は入ってない（西舞鶴始発なので）。
さてホームに上がってみたものの・・・人気が少ない。小浜線始発に乗る人はわずか3人程度。
次の松尾寺までが京都府、その先の青郷から先が福井県と県境越えという地理的要因もあるのだろうか・・・？

5時40分を過ぎ、列車到着のアナウンス。ホームに入ってきたのは3月改正でデビューした125系。
西舞鶴始発なのですでに数人の乗客もあったが東舞鶴で降りた人もあり車内は閑散としている。
後の車両に乗車。他の乗客はみんな前の方に乗っているせいか貸切状態に。

乗車駅	乗車時刻	列車番号	列車種別・愛称	降車駅	到着時刻	行先
西舞鶴	5:42	923M	普通ワンマン	小　浜	6:25	敦　賀
(↑小浜・敦賀）
車両番号		所属基地				編成番号
クモハ125-6		福知山運転所				V6
クモハ125-2		福知山運転所				V2

　　
写真左：922M東舞鶴到着（写真少しぶれた・・・）　写真中央：125系車内　写真右：車体中央ボックス部分

さて、車内の観察・・・座席は転換クロスシート、2-1配列でラッシュ対策もあるのだろう。
トイレは敦賀行きの場合進行方向左側、後部ドアの前寄りにどーんと。車椅子でも使える広いトイレだ（もちろん洋式）。
車両中央部のボックス席は固定。将来はドアを増設できる構造のようだ。

　　
写真左：125系トイレ外観　写真中央：125系トイレ内部　写真右：運転台後部のLED表示機

さて電車は京都府内を超え青郷から福井県へ。この辺りの風景はどちらかといえば山間部に近い感じ。
でも車内前後のLED表示機では駅名が1つずつずれて表記・・・そういえば東舞鶴発車直後で「次は　青郷」と出ていたような。
話を戻して、若狭高浜あたりから車窓左手に若狭湾が見えだし、そして朝錬か補講なのだろうか、高校生が数人乗り込んできた。
その後の途中駅でも高校生を少しずつ乗せて小浜到着。ここで大半の乗客が下車。

小浜で922Mは25分ほど停車となるが、この列車はここで降りることに。改札を出て駅周辺を一回り。
まだ時間が早いせいか開いている店はほとんどなかったが・・・。時間まで駅の待合室で過ごす。

　　
写真左：小浜駅　写真中央：発車表示　写真右：電化開業の幟

さて発車10分前ぐらいに敦賀行き普通（924M）の改札を開始。同時に福知山行き（925M）も改札開始なので結構な人に。
ここから大阪方面に向かう人は敦賀経由を取る人が多い様子。舞鶴とは状況が異なっているようだ。
さて発車表示機の右側をふと見ると北朝鮮に拉致され、帰国した方を歓迎する文字が。
拉致されて昨年10月無事に帰国を果たした方は5人いましたがうち2人は小浜出身。街を挙げての歓迎ムードのようで・・・。
その歓迎ムードといえば電化完成の幟もホームに。この小浜線の電化で観光客も増えればいいのだろうが・・・？

乗車駅	乗車時刻	列車番号	列車種別・愛称	降車駅	到着時刻	行先
小　浜	7:45	925M	普　通	美　浜	8:33	敦　賀
(↑小浜・敦賀）
車両番号		所属基地				編成番号
クハ111-7706		福知山運転所				W2
モハ113-5719		福知山運転所				W2
モハ112-5719		福知山運転所				W2
クハ111-7756		福知山運転所				W2

　　
写真左：敦賀行き924M小浜到着　写真中央：福知山行き925M接近　写真右：924M・925Mの先頭車・最後尾

改札を受け、敦賀行きの方が乗客多いかな・・・と思いきや階段を渡って福知山行きに乗る人も以外に多い。敦賀行きは改札前から。
少しするとまず敦賀行きが入ってきた。4両編成の113系、学生などで結構な乗車率だが降りる人も多い。それでも車内にはまだ学生が多数。
しばらくすると福知山行きが入ってきた。こちらも4両編成の113系。向こうもかなり多いようだ。
ちなみに小浜駅の時刻表やいろいろな場所で情報を調べた結果小浜線内で使われる113系は924M・925の2本。
朝以外4両じゃ輸送力が過剰なのだろうか・・・？

さて小浜を発車。次の東小浜で残っていた学生もほとんど降りたようだ。ほとんどの乗客が座れるほどに。
小浜を過ぎると海岸風景というよりは田園風景が広がるので意外なような気も。すでに水が張られている田んぼもちらほら。
藤井あたりではれんげの花が満開で田んぼに彩を添えている。意表を突かれた感じもするが・・・？

　
写真左：十村駅停車中の924M　写真右：藤井駅近くの風景

三方を過ぎるあたりから三方五湖の湖がちらほら見えてくるものの少し離れた感じだろうか。
ちなみに沿線には原子力発電所も多いのだが、線路から見ることはできない。かなり離れた海岸沿いにあるようだ。
田園地帯を進みつつ、美浜で再び降りることに。
ここの近くに何かあるのだろうか、そこの事業所のバスが小浜線からの通勤客を積み込んで発車。
さて次の列車までは30分程度なので駅周辺の散策にとどめたが、駅構内に観光案内所あり。

　　
写真左：美浜駅　写真中央：美浜駅ホームから望む若狭湾　写真右：美浜駅ホームに置かれている漁船

しばらくして駅に戻り、階段を渡って次の列車を待つ。ホームからは若狭湾が見える。
そしてなぜか駅ホームに漁船も展示。「みはま」と書かれている漁船、たぶん観光宣伝用で置かれているだけだろうと思うが・・・。
そんなこんなしているうちに敦賀行きが到着。125系の単行で、すでに満席の状態に。1両じゃ少なすぎるのか・・・。

乗車駅	乗車時刻	列車番号	列車種別・愛称	降車駅	到着時刻	行先
美　浜	9:03	927M	普通ワンマン	敦　賀	9:23	敦　賀
(↑小浜・敦賀）
車両番号		所属基地				編成番号
クモハ125-4		福知山運転所				V4

写真：美浜から乗車の926M

美浜を過ぎると敦賀にかけて山の中を抜ける、という舞鶴側と似たような感じに。西敦賀まで来ると車窓左側に敦賀の市街地が見えてくる。
そして市街地を迂回するような格好で走り、北陸本線と合流したら敦賀に到着。
敦賀でも小浜線電化の祝賀ムードがあったようで、小浜線ホームには電化を祝う看板が掲げられていた。
なお、小浜線は直流方式での電化完成のため、すでに交流電化されている北陸本線との直通運転は今のところない。

　
写真左：敦賀駅　写真右：電化開業を祝う看板

さて、ここで小浜線の歴史について軽く紹介。
敦賀から十村間が大正6年12月15日に開業したのが最初で、翌7年に小浜、10年には若狭高浜まで順次延長していった。
そして敦賀〜東舞鶴間全線の開通が大正11年12月20日。ちなみに東舞鶴の当時の駅名は新舞鶴で、昭和14年6月1日に現在の名称に。
電化はご存知の通り平成15年3月15日に全線の電化が完成となった。

小浜線で使用される車両はここで登場した125系が中心で、朝ラッシュ時に113系が応援で登場する程度。
なお、東舞鶴から小浜までの間で特急「まいづる」の延長運転が実施されている。

旅行記該当ページへ戻る　旅行記トップへ戻る　路線案内トップへ戻る　路線案内バックナンバーへ