北海道海遊記〜船を組み合わせた北海道旅行
10日目:9月7日(土) その3
26:新キャビン装備の新造船「フェリーきょうと2」
フェリーターミナル駅でニュートラムを降りた。ここからは連絡通路でターミナルビルに直結。
案外距離は長い・・・しかも最後は階段を下りる格好になる。なんとかせい。
ちなみにこのフェリーターミナル発着となる航路は
・関西汽船(神戸中突堤・小豆島坂手・松山・別府)
・オレンジフェリー(新居浜・東予)
・名門大洋フェリー(新門司)
・大阪高知特急フェリー(高知・あしずり)
の4航路(2002.9時点)。あと奄美諸島経由沖縄行きの大島運輸もここで手続き。また、宮崎行き・志布志行きはかもめ埠頭からの出港となる。
今回乗船するのは名門大洋フェリーの新門司行き第2便だ。
画像:名門大洋フェリー乗船券
さて階段を下りて下の階で乗船手続き。乗船名簿を提出してきっぷをもらう。今回使うのはニューキャビンの2等洋室。
「上段に上がるはしごを止め階段に変更」という情報だけ聞いていたのでどんな感じか分からない。果たしてどんな船か・・・。
すでに乗船開始となっているので船に乗り込む。一旦2階に上がって4バースに停泊している船に乗船。
だが通路は下に降りていく・・・外に出たあと、タラップを使って船内へ。通路から直接乗船できないのか?上がったり下がったりが激しすぎる。
しかし船に乗り込むとさすがにデビューしてまだ5日目ということもあってまだきれい、というか新船の匂いが・・・。
案内所できっぷを提示して寝台の位置を尋ねる。そんなに遠くない部屋のようだ。部屋に行き、指定された位置を見ると・・・。
写真左:2等洋室 写真中央:上段への階段部分 写真右:シャワールーム入口(洗面所と共用)
寝台に入ってしまうとプライバシーをある程度は守れそうな構造。上段と下段の入口は別。これには驚かされた。
指定された場所の向かい側は壁。ということは、この場所を1人で使えるというラッキーなスペース。583系のパン下に近いおトクな席か?
さて寝台に入って落ち着くとシャワーがあるとのことなので汗を流す程度にシャワールームへ。
シャワーを浴びてさっぱりしたあとは食事・・・といきたいところだが団体客で食堂が埋まってる。しばらくすると食堂入口が閉鎖。
案内所で聞いてみると満席なのでしばらく閉めて、落ち着いたら開けるとのこと。ちなみに食堂自体は22時まで営業(結構長い)。
しばらくはロビーなどでくつろぐ。そして出港直前に開いたのを確認して食堂へ。カフェテリア方式なので好きなものをとって精算するという方式。
4品ほど取ったら1,500円近くに・・・しかし、そのボリュームのすごさはびっくり!!1品減らせば1,000円程度で済んだかも。
味もなかなか。瀬戸内は4社が競合していて、しかも北九州航路は2社5往復10便あるから下手なものは出せないのだろう。
写真:レストラン 写真右:この日の夕食。とかくボリュームがすごかった・・・。
満腹になったところで上の階にある展望ストリートへ。ここは右舷側ほぼ全体に渡るロビーみたいなもの。
少しして明石海峡通過のアナウンスが。するとみんな外に出て通過の様子を見ようと人がやってくる・・・。
明石海峡大橋通過は夜9時過ぎ。時間的にもちょうどいいし、夜景もきれいなのでこの便はお勧め。
写真:展望ストリート 「いしかり」や「らいらっく」にもあるが、それよりも広いような・・・。
そろそろ風呂に入ろう。入浴時間も22時までだったはず。寝台に戻り、タオルなどを持って風呂へ。
風呂の写真はないが、展望浴場となっている。洗い場は約10個で、浴槽は1つ。
浴槽が1つということもあってか浴室はさほど広いとは思えなかった・・・「いしかり」「らいらっく」が広かったからそう感じただけかも。
風呂から上がったら2連続座席夜行だったから疲れが来てる・・・もう寝よう。
・・・と部屋に戻っていると船員が部屋の入口で何かしてる。よく見ると電気を1部屋ずつ消灯しているではないか!!
普通、2等クラス(寝台含む)の船室の消灯は一斉なのだが、船員が電気を消しに回っているのは初めて見た。部屋の見回り兼ねてるのかな?
さて、携帯とカメラの電池を充電。ちょうどベッドの照明横にコンセントがあるのでこういったものには非常に便利。
充電をしつつおやすみなさい。明日の朝にはもう九州―――旅行もついに最終日突入だ。