北海道海遊記〜船を組み合わせた北海道旅行
11日目:9月8日(日) その2
28:一旦九州脱出、SLやまぐち号へ
門司駅に到着し、とりあえず本州方面へ行く電車に乗り込む。ちょうど小郡行きがいたのでそれに乗り込む(編成表はこちらから)。
関門トンネルを抜け下関。今回はここでの乗り換えがないのでそのまま座っていける。ということで小郡まで・・・寝る(爆)。
で、小郡到着。広島でも出ようか・・・と思っていたところ、まだ時刻は10時前。この日は日曜日、SLがあるな・・・ということで改札を出る。
在来線側のみどりの窓口でSLやまぐち号の指定券の有無を聞いてみるとどうやらあったようだ。当日手に入るのは以外だが・・・。
やまぐち号は改札口前1番のりばからの発車。すでに乗客が多数ホームにやってきている。
団体客も結構いるようだ。で、そのうち小学生ぐらいの団体が一番後ろあたりで待っている。
よく見ると「JR西日本 福岡支社」―――福岡支社では小学生向けに「レールキッズ」というのをやっているが、その企画旅行らしい。
写真左:JR西日本福岡支社の団体「レールキッズ」 写真右:「SLやまぐち」号の前に1番のりばに到着する米子からの「スーパーおき」1号
SLやまぐち号の前に米子から2両編成の特急が到着。乗客が降りたあとすぐに引き上げていった。
程なくSLやまぐち号も入ってくる。すでに20年以上運行されている列車だが、いまだにホームの端で写真撮る人は多い・・・。
写真左:入線直前、写真を撮っている人たち 写真中央:入線。展望車を先頭に入ってきた 写真右:牽引機関車 C571
さすがにSL列車。入線するやいなや機関車の周りに人が群がった。SLをバックにスナップ撮影をしているのだろう。
機関室の周りも人が群がっている。で、客車に向かう。指定されたのは1号車。展望車とのこと。
ちなみに編成は次の通り(配置区などの入った編成表はこちらから)。
機関車 C57 1 |
5号車 スハフ12 702 (明治風) |
4号車 オハ12 703 (大正風) |
3号車 オハ12 702 (昭和風) |
2号車 オハ12 701 (欧風) |
1号車 オハフ13 701 (展望車) |
車内は展望車ということで少し内装も豪華。元々戦前の特急の展望車は1等車だったのでそのイメージもあるのだろうか。
もっとも、臨時で連結される戦前・戦後の特急用展望車、マイテ49の内装はまだ豪華という話だが・・・。
他の車両も紹介。2号車は欧風、3号車は昭和風、4号車は大正風、5号車は明治風のインテリアだ(下の写真も2号車から号車番号通り)。
もう1度機関室近辺に行くと福岡支社主催のレールキッズがいるせいか、小郡駅長と山口鉄道部長もやってきていた。
さすがに主催旅行だけあって扱いも破格ですねぇ(そういや直方の3世代列車乗ったときも誰かいたような・・・直方駅長は鉄板としても)。
さて発車時刻が迫っている。座席に戻ると同じボックスにあと2人。うーん、ほぼ満席だったようだ・・・でもまだ席はあるが。
汽笛一声、発車。展望室や展望デッキの方にはすでに乗客がやってきている。山口までは重油併燃なので汚れは少ないか。
湯田温泉、山口と停車。山口から石炭を焚くらしい。当然煤煙も多くなる。ここからはかなりの上り勾配。
山口の市街地を抜け、車窓は一気に山間部の風景に。トンネルも増える。
で、そんな中SL列車で外のデッキにいたらどんな感じになるか・・・という変なことを試す。
短いトンネルだろう、とタカをくくっていたら運転区間中一番長いトンネル・・・
喉は痛くなるわ、服は煤まみれだわ、SL列車では窓開けるべきではないと実感。
そのトンネルを登り切ったところが宮野から来た急勾配のサミットで、これからはしばらくなだらかな上り下りが続く。
途中の地福でしばし足を休める。ここで写真を撮る人も・・・でも線路の中に入って写真を撮るのはどうかなぁ。
発車時間近づいたところですぐに最寄りの車両から車内に戻る。乗り過ごすと大変なことになりかねない・・・。
徳佐でレールキッズの団体が降りた。しかし到着して担当者がすぐに気付かず、駅名見て「あっ!!」ということで降りたらしい。
・・・おいおい、団体の責任者がそれでいいのかよ。全く。乗り過ごしたらどうなっただろうか?
そんな団体が降りたあとの1号車は一気に閑散となった。この間に車掌が回ってきて、乗車記念証を配った。
ついでにオレンジカードも購入。勾配図・携帯運転時刻表もついていて1枚1,000円。
船平山からは下り勾配にかかる。トンネルをいくつか過ぎ、車窓左手に赤い建物が見える。日本3大稲荷の1つ、太皷谷稲荷神社だ。
それが見えてくると津和野の街は近い。程なく終点の津和野に到着。乗客が一斉に降りる。
津和野は城下町。ここの観光は自転車で回るのがベストだろう、ということで駅前で貸自転車を借りる。