北海道海遊記〜船を組み合わせた北海道旅行
11日目:9月8日(日) その4
30:老兵・クモハ42 最後の初秋
雀田で123系電車から乗り継いだ長門本山行きは2002年度での引退が決定したクモハ42001。すでに数人の乗客がいる。
ちょうど乗り継いだ時点で発車。旧型車両なので吊り掛けモーター音が響く。車内もかなりレトロチックだ。
途中、浜河内駅を経て終点の長門本山到着。わずか5分の旅。だが折り返しまでは30分ほどある・・・。
写真左:車内 写真中央:ロングシート部分 写真右:運転台機器
写真左:ドア。停車中は手動で開け閉めできる 写真中央:天井回り 写真右:クロスシート部分。窓は1ボックスに2つ
この間に色々と写真撮影。乗客はわずか数人程度だが、やはり同類か(爆)、みんな写真を撮っていた。ま、5人だと何も混乱起きないか。
車内外、いろんな写真を撮っておく。もう乗るのは最後かもしれないし(私にとってはそんなに遠くない場所とはいえ・・・)。
駅を出て海を見ると夕日が沈んでいくのが見えた。ちなみに駅から海岸線はすぐそこ、といった感じだ。
その間にはバス停もあり、そこそこの本数がある。小野田駅や厚狭駅まで直通のようだ。
バス停から海岸線の方に出る。運転手さんもちょうどそっちの方向に行ったので夕日に見とれたかな?
写真左:長門本山駅外観(駅舎はないけど・・・) 写真中央:長門本山駅前バス停の時刻表 写真右:駅近くの海岸線から見た夕日
で、駅に戻ると本山地区の観光マップが。その中には今乗ってきたクモハ42の紹介もあったが・・・。
写真:駅前にあった観光ガイドマップ。クモハ42も紹介されていますが・・・
あれこれしているうちにいつの間にか発車時刻が近づいたので車内に戻る。結局来た人間がまた戻る、という結果だが。
ちなみにこれが最終列車。そのため宇部新川行きとなる・・・もっともサボの取り替えはないようだが。
長門本山発車。帰りも吊り掛け音が響く・・・しかし、このサウンド聞けるのもあと何度だろうか。
何せこの車両、昭和9年に東海道・山陽線の急行電車(現在の快速相当、停車駅からだと新快速に近い)用として作られたのだから。
JR発足当初は3両あったが、部品供給用として1両減り、また1両減りでついにこの車両が最後になってしまった。
で、いろいろ部品のやりくりや車体補修などして現役を貫いてきたがついに引退の時を迎えた、ということになってしまった。
これまで車両を守ってくれた方々にとっては大変手間のかかる車両だったかもしれないが、いざ引退となると感慨深いものもあるだろう・・・。
再び浜河内を通って雀田へ。列車はこのまま宇部新川へ向かうが、すぐ小野田行きが到着、それに乗り込む・・・。
時間に余裕があればそのまま宇部新川まで行きたいところだが、このままだと家に帰り着くのが極端に遅くなりかねないので仕方ない。
また来ることができれば・・・いいな。