3:3月5日(木)
昼の12時15分頃、写真撮影を終え試乗会の受付へ―――「前の続きからかよ!!」。
あ、そだ。この試乗会レポートに限ってはカジュアル調のお笑い的な文章にしないでスタンダード的なまじめな文章にしないと。
でもダイヤ改正終わって作成してるんだよね・・・「早く作らないから開業してから試乗会のこと書く羽目になるんやないか!!」。
西鹿児島駅―3月13日からは鹿児島中央駅―の在来線改札の横に設置された新幹線改札から新幹線コンコース内の受付に向かう。
そこで受付。整理番号順に受付が分かれており、私の受付番号で受付したら6号車と案内された。席は自由席らしい。
12時から受付開始となっていたのですでに待機場所には多数の人が。家族連れや仲間同士など、地元の一般の人も多いようだ。
胸に乗車号車を示すワッペンをつけ、6号車の位置で待機。
写真左:新幹線改札前での参加者誘導 写真中央:試乗会受付 写真右:コンコース内発車案内
12時30分頃、係員が試乗会の説明を開始。安全最優先とか車内での飲食禁止などいくつかの注意事項を説明。
その後、エスカレーターの位置から遠い順、すなわち1号車の人から順にホームに移動。
ただ5号車に関してはエスカレーターの目の前が乗車位置となるため4号車の次が6号車となりましたが・・・。
画像左:試乗会プログラム 画像中央:試乗会乗車証 画像右:乗車時に胸につけるワッペン
ホームに移動。ホームには安全対策で柵が設けられており、乗車位置の部分にはホームドアが設置されている。
さらに現在は6両編成のみなので6号車前方側にも柵。これでホーム先端部分にも入れないよう安全対策を施している感じだ。
また、ホームの看板もすでに「鹿児島中央」に変わっている、というか新幹線開業初日からこの駅名になるので当然か。
写真左:ホーム上の発車案内表示 写真中央:すでに「鹿児島中央」と書かれた駅名看板 写真右:ホームドア
ちょうどホームに入った直後に新八代からの試乗客を乗せた列車が到着。撮影しようとするが・・・意外にスピードが出てた。
東海道・山陽新幹線だとホームに入る頃には30km/h以下のゆっくりとしたスピードでホームに進入してるがそれ以上に思えた。
九州新幹線はデジタルATC(自動列車制御装置)を採用しているらしいがその賜物だろうか?
新八代(熊本)からの試乗客がすべて降りた後車内整備。座席は自動で回転し進行方向を向く。
自動座席回転装置は九州の方では目新しいのかそれに見入っている人多数。座席回転時の干渉を防ぐため1列ごと動作。
先頭部分では記念撮影をする人が多数。純白の車体をバックに乗車記念、っていったところか。
ちなみに車両はもちろん800系6両編成(編成表はこちらから)。従来の新幹線とは若干イメージが違う外観に思えるが・・・。
車内整備も終わり乗車開始。号車指定のみで座席は自由。前の方に陣取る、とはいえ前面展望は全くないのだが。
車内は8割ぐらいの乗車率。もっとも1列車あたりの乗車人数は座席定員に余裕を持たせた可能性もあるが。
座席に座ってみる。座席には木材が使用されてるとのことなので固いかな・・・と思ったが座面のクッションは結構柔らかい。
座席幅も広く結構余裕あり。もっとも新幹線ながら座席配列が2-2とグリーン車並み、というのもあるのだが。
写真左端:座席 写真中央左:窓カーテン 写真中央右:洗面所仕切りカーテン 写真右端:5号車トイレ
車内見学をしているうちに発車。発車直後の加速もスムーズで最高速に達するまでの時間も短い。
まぁこれは車両性能というよりデジタルATCのおかげなのかもしれないが。
話は前後してしまうが西鹿児島発車直後すぐにトンネル突入、この先トンネルが連続で景色はあまり堪能できないか。
さて各車両に1人ずつ客室乗務員さんが乗り込んでいるようで、乗車記念の写真を撮ります、なんてことも。
しかし私のカメラは・・・静止画の場合取り扱いが複雑なので少し困ってたようですが(なにせ元々はビデオカメラなもので・・・)。
あと、試乗会の車内は飲食禁止なのだが弁当を広げてたグループも・・・レディの方が注意していたようですが。
川内車両基地を過ぎたら川内の市街地が見え川内、そして出水・新水俣(新設)と途中の駅を通過。
出水を過ぎてからトンネルの合間に車窓左側(新八代行きの場合)に見える不知火海の景色はなかなか。だけど見えてる時間は僅か・・・。
そんなこんなしている間に終点の新八代到着の案内。さすがに早い・・・今までの在来線だと2時間はかかってた区間なだけに。
新八代到着は従来の新幹線より少し早いぐらいかな、って感じで進入。乗客が降りたのを見計らって撮影した後ホームへ。
本来なら3分で「リレーつばめ」に接続なので忙しないが今回は試乗会ということもありここで15分ほど余裕がある。
熊本への連絡列車は415系8両編成(編成表はこちらから)。試乗会期間以後は見ることのできない組み合わせにびっくり。
写真左:新幹線「つばめ」と415系アクセス列車の並び 写真中央:新八代駅名看板 写真右:ホーム乗り換え案内
ここでも当然のごとく記念写真。車両スナップも押さえる人が多かったが車両写真の撮影自体は新八代の方がやりやすいようだ。
ただ在来線の列車と新幹線の並んだ写真は柵などの関係で意外にやりづらいようですが。
すでに乗車位置案内も入り準備万端、といったところか。でもまだ駅は未開業、そんな駅のホームにいたのが不思議だが。
新幹線ホームから在来線を見下ろすとちょうど特急「つばめ」が駆け抜けていった。この姿も見られるのはあと1週間程度。
新幹線ができてしまうと下の在来線を走ることはないだろうな、と考えてしまう。
写真:新幹線ホームから在来線を見下ろす〜ちょうど特急「つばめ」が真下を通過
さて試乗会乗客を熊本まで運ぶ臨時列車も発車時刻。先頭車に乗車し新幹線ホームから在来線への連絡線を降りる風景を観察。
と、左手には新幹線と同じ幅の線路が・・・と思いきや線路上に装置がありそれから先は在来線の線路幅。果てこれは・・・?
実はこれ、現在実験中のフリーゲージトレインのための設備。今後はここで試験をするとのこと。
この鹿児島本線と九州新幹線を使った試験が良好ならば将来は日本のどこかでフリーゲージトレインも実用化されるのだろうが。
途中、荒尾以南では姿を見ることが少ない813系の姿を発見。これも試乗会の乗客輸送に使われていたとか。
こっちの組み合わせも営業運転時にはまず見られないだけに貴重なシーンなのかも、というより熊本に来ただけでも貴重ですが。
川尻で肥薩おれんじ鉄道の気動車を発見。とりあえず12日まではここでしばらく待機、っていう感じなのか。
その川尻を過ぎると熊本到着まであとわずか。熊本の近辺も新幹線工事が進んでいるようだがまだまだ先のことか。
貨物駅を過ぎ、豊肥本線の線路も見えてくると熊本到着。
写真左:熊本まで乗車のアクセス列車 写真中央:新幹線開業のムードが漂い始めた熊本駅 写真右:駅前で開催された物産展
熊本では有人改札を通って駅前に。駅前では新幹線試乗会の客相手に熊本の物産展みたいなイベントが行われていた。
その会場内でドリンクとお菓子を引き換え。お菓子は紅白の餅みたいなものが箱に入ってた。
その物産展を冷やかし、試乗会は終了ということで・・・旅はまだ続く。