3:2日目 2004年1月9日・3日目 2004年1月10日
乗船手続きを終え、いよいよ船の中へ。今回乗船するのは太平洋フェリー「きそ」。
以前乗船した「いしかり」に比べ古い船だが事前情報ではかなり設備も整ってる、とのこと。
この「きそ」、通常は仙台〜苫小牧間の運航だが今回は「いしかり」ドック入りの関係で名古屋までやってきている。
そして来年1月(2月頭かも?)に引退も決定、名古屋に来る「きそ」はもう希少価値があるのかもしれない。
今回も特等に乗船。夏の繁忙期を除き貸切料金がかからないのはありがたい。運賃自体も各等級距離にしては割安。
案内所で鍵をもらい部屋に向かう。そして一旦エントランスロビーで待ち合わせ。
というのは事前に別の掲示板で同じ日の同じ船に乗船する、という人がいたためメールで連絡を取ってみる。名前は仮にT氏としておく。
しかしなかなか来ない・・・出港直前になってやっと姿を現す。出港前に風呂に入っていたそうな。
写真左:名古屋港出港 写真右:名港西大橋通過(少し写真がぶれたかも・・・)
とりあえず合流できたので出港風景をデッキから眺めることに。名古屋港定時の20時出港、すぐに名港西大橋の下をくぐる。
この直後レストラン「エメラルド」へ。1800円にビールも頼んだので2,500円くらいになったが食事は食べ放題なのでまぁいいか。
前乗った「いしかり」とさほど変わらないメニューだがBSE騒動の中ステーキがあったのでありがたく頂戴する。
T氏はちょっと敬遠してる様子だが・・・その後どうなっているのだろうかとふと思うことがある。
食事も終わり、今度はBデッキ後部のマーメイドホールでライブ。この日は歌とエレクトーン演奏。
比較的なじみのある曲も流れなかなかの盛況。歌手は中国出身の人だったか。
しかし「きそ」で演奏したのは久しぶりと言ってたが・・・名古屋にはあまり来ないだけにそう感じるのかも。
ライブ終了後、お互い部屋に戻る。私は特等だがT氏は2等B寝台。ネットで予約したらしい。
船は伊良湖水道を通過、これから太平洋上に出る。今回はあまり波は高くなりそうにない・・・おやすみ。
写真左:「きそ」特等ベッド部分 写真中央:「きそ」特等リビング部分 写真右:「きそ」特等バス・トイレ
翌朝は6時30分頃に起きて船首部分にある展望室へ。日の出を見ようと思ったが・・・若干曇り気味。残念。
朝風呂に入り、8時過ぎにT氏とレストランへ。朝食は1,100円だが私はクルーズパックなので食事券を出すだけ。
ちなみにネット割引でクルーズパックにはできない。クルーズパックはあくまで前日までの料金支払いが必要なためだが。
写真左端:日の出? 写真中央左:展望室 写真中央右:レストラン「エメラルド」 写真右端:朝食
朝食を食べている頃はちょうど房総半島沖。この日は房総半島沖で少し揺れるかも・・・ということだったが食事中に大きな揺れが。
もっともこの程度では航海に支障がないので気にはしなかったが。ラストオーダーの時間までゆっくりとした食事をすることに。
写真左端:先頭部分からの前方展望 写真中央左:オープンデッキ 写真中央右・右端:オープンラウンジ
食後犬吠崎沖を通過、これから針路は北に向かう格好に。また陸地からも少し離れるため携帯も圏外に。
昼前まで部屋で休んだあと11時過ぎに外のデッキへ。大洗行きの商船三井フェリーとすれ違うとT氏が話したので見てみようと思う。
カメラにも収めようかと思ったが・・・あまりに距離ありすぎ。ちなみにこの日現れたのは「さんふらわあ みと」のようだ。
昼になったので再びレストランへ。ランチバイキングは900円と朝・夕に比べれば安い。
ここもいろいろ取って食べて・・・食べ過ぎかも。まぁこれも太平洋フェリーの醍醐味だろうか?
食後はマーメイドホールへ。船長トークが行われるとのこと。一時期中止か?との噂もあっただけにびっくり。
写真左:マーメイドホールステージ 写真右:マーメイドホール室内
1時30分から船長トーク。色々話があったが来年の1月9日か10日(だったと思う)に新造船デビュー、という話が。
しかし今回の船長さん、人前で話すのを少し恥ずかしがっていたような気もするが・・・気のせいだろうか?
本来ならこのあと姉妹船との離合があるがドックダイヤで変則運航のためなし。一旦部屋に戻る。
写真左:船長トーク風景 写真中央:2等A寝台 写真右:2等B寝台
この際、T氏の2等寝台も見せてもらった。大部屋の中にベッドが並んでる、という感じか。ちなみに窓はない内部屋。
A寝台もチラッと見たがこちらもカプセルベッドが並んでる・・・という感じ。ただ新造船では1人用個室になるという話も。
ここで紹介してない船内設備を紹介。
写真左端:エントランスホール 写真中央左:案内所 写真中央右:宴会場入口 写真右端:記念撮影コーナー
写真左:売店 写真中央:スタッフ一覧 写真右:ミニシアター入口
3時ごろからエントランスロビーでピアノ演奏。午後のひとときをピアノ演奏で寛ぐのもまた一興。
まさに「太平洋”クルージング”フェリー」・・・乗船客を楽しませる太平洋フェリーのサービスには毎度毎度感服させられる。
ついでにスタンドで紅茶も頼み、まさに優雅な感じか・・・新幹線や飛行機にはない「ゆとり」感を十分楽しめる。
4時30分過ぎになると仙台港が見えてきた。21時間にわたる船旅ももうすぐ終わり。
港内に入ると減速、そして目的のバース目指してゆっくり進む。途中で自動車運搬船も見かける。
そして5時の定刻に仙台港到着。ここで降りる船客もそれなりの数いるようだ。
写真左:仙台停泊中の「きそ」 写真中央:仙台フェリーターミナル 写真右:多賀城駅行きバス
仙台港で降りた人の多数が仙台市街地への直行バスに乗車。私はJR多賀城駅行きのバスに乗るため道路向かいのバス停へ。
T氏は外観写真を撮影するとのことで一旦ここで別れる。バスまで30分ほど、雪も降り出した中外で待つ。
バスが到着。これからJRの多賀城駅まで移動、東北旅行の本格的スタートとなる―――。