5：4日目 2004年1月11日
この日は5時30分に起床、その後朝風呂を済ませホテルをチェックアウトしたのは6時少し前。
すぐ近くのコンビニでおにぎりを朝食代わりに求め、地下鉄の勾当台公園駅へ。雪がうっすら積もっていて若干歩きづらい。
地下鉄の駅に到着したのはいいものの1本前の列車が出た直後。次は15分ほど後。間に合うかどうか微妙だが･･･。
写真：勾当台公園から仙台まで乗車の地下鉄。早朝の列車。
6時20分に列車が到着（編成表はこちらから）。乗り込んで3分ほどで仙台に到着。ここからJRのあおば通駅へと向かう。
案内通りに少し早歩き気味に進む。もっとも2〜3分程度で到着したが。改札で18きっぷに日付を入れてもらっていざ列車へ。
ホームには2本の列車がすでに入線。（石巻方向に向かって）右側の列車に乗車する（編成表はこちらから）。
先頭車両の2Wayシート車に乗車。まだどうにか席は確保できるほどだ。ちなみに隣にいた普通列車はマンガッタンライナーだった。
写真左：乗車した快速「うみかぜ」1号 写真右：マンガッタンライナー
6時31分に発車。仙台にも停車し少しながら乗客を増やし仙台市内を走る。地下トンネルを抜け地上に出ると雪は止んだのか？
多賀城・本塩釜と仙台の郊外を過ぎ車窓右手には海岸線が。日本三景の一つ、松島である。
その松島観光の拠点駅となる松島海岸の駅名看板はその美しい風景の写真を背景にしたものでなかなか。
ただ朝が早すぎるせいかまだ観光目的の乗客の姿はない様子。車内は完全に落ち着いた感じか。
野蒜・陸前小野と停車し、矢本からは各駅停車。このあたりからこの日は土曜だが部活でもあるのかジャージ姿の学生の姿もちらほら。
しかし土曜日（公立の学校は休み）なのに頑張るなぁ･･･とふと思ってしまうほど。
写真左：松島風景 写真右：松島海岸駅駅名看板
7時32分、定刻通りに石巻駅に到着。仙石線の専用ホームに到着。これから女川に行って折り返す。
女川行きはすぐに到着。改札の目の前に3両編成の気動車が到着（編成表はこちらから）。
真ん中にはリクライニングシートを装備したキハ28がいたのでその車両に乗車。ちなみに両端はどちらも40系でうち1両はロングシート。
乗客もリクライニングシートの28系に集中していたような･･･ロングシートの方は完全に閑散とした感じか。
7時44分に発車。のんびりとした感じで牡鹿半島へと列車は進む。30分ほどで終点の女川に到着。
ここは牡鹿半島観光の拠点だがこちらも時間が少し早いのか地元の人の利用が多い。
またこの駅はチリ地震のときに発生した津波に襲われたとのことでそのときの水位を示す柱も建っている。
写真左：女川駅 写真中央：チリ地震浸水水位 写真右：女川からの折り返し
僅か6分で折り返すのは忍びないがこの先の行程考えると厳しいものがある。行き来た列車で折り返し（編成表はこちらから）。
途中の浦宿〜沢田間では万石浦という内海の海岸線に沿って走るため景色がいい。
しかし沢田を過ぎると田園風景の中に住宅街、という感じに戻る。そんなこんなで再び8時50分に石巻に到着、乗客が入れ替わる。
写真左端：浦宿〜沢田間の車窓、万石浦の風景（ファイル名は間違い） 写真中央左：石巻駅 写真中央右・右端：石の森キャラ人形
石巻は「仮面ライダー」などの原作者、石の森章太郎氏（故人）の出身地ということで彼が画いたキャラのモニュメントが駅前に。
そんな石巻で乗客が一気に増える、というのは仙石線の野蒜〜東名間が強風で抑止という状況になったからだ。
そのため仙台方面へと向かう乗客が一斉に乗り移ってきた。だがそれでも立席はほとんど出てない･･･。
9時3分に石巻発車、乗客が多い状態で小牛田へと向かう。
写真左：前谷地行き普通列車 写真右：2両目の28系気動車車内
小牛田には9時23分に到着。仙台方面へと向かう人が快速「南三陸」2号に乗り換えるため一斉に階段を渡る。
そのためか駅舎横の1番のりばはホーム一面に人がいる、という状況に。こちらは気仙沼に行くため同じホームにとどまる。
仙台行きの快速「南三陸」2号はこのホーム一面にいた人の乗降に手間取り数分程度遅れて前谷地を発車。
指定席車両が1両あるため自由席は3両なのだが自由席はかなりの混雑具合･･･。
写真左：仙台方面へ向かう人の列 写真中央：仙台行き快速南三陸2号到着 写真右：気仙沼行き快速南三陸1号
さてこちらは快速「南三陸」1号を待つ。しかしこっちのホームにはほとんど人がいない。だがこの快速は利用率も結構いいし･･･。
9時43分の定刻を少し遅れたぐらいで仙台からの快速「南三陸」が到着。
28・40系気動車の3両編成（編成表はこちらから）。全車自由席。しかし座席が埋まるほどの乗車率で席も2両目で確保できた。
途中停車駅での乗降もあまり多くない。平均的に座席が埋まる程度の乗車率で列車は南三陸海岸を進む。
写真左：28系気動車オリジナル網棚 写真中央：28系気動車オリジナル洗面所 写真右：大谷海岸周辺の風景
大谷海岸辺りでは松林の中から太平洋が見える。前谷地近辺では雪が降っていたがこのあたりでは晴れてきたようだ。
気仙沼市の中心街に近い南気仙沼では3分の1から半分程度の乗客が降りる。気仙沼駅は意外と市街地から遠い。
残った乗客を乗せた列車は11時前に気仙沼に到着。ここで今度は大船渡線の盛行きに乗り換え。5分しか時間がないので少し急ぐ。
写真左：盛行き100系気動車 写真中央：「ドラゴンレール」大船渡線路線ステッカー 写真右：盛行き方向幕、ひらがなで表記
乗り換えた盛行きはほぼ満席の状態。ロングシート部分に辛うじて空席があった程度。
車両は100系気動車2両編成（編成表はこちらから）。車両自体も少しミニサイズ、というのもあるのだろうが。
ともかくほぼ満席状態で気仙沼を11時4分の定刻に発車した。
意外にも途中駅で降りる人もあってか空席も出始めた。陸前高田から先は完全に空席が出てたか。
そんな感じで気仙沼からちょうど1時間かかったところで終点の盛に到着。
写真左：盛駅 写真右：マラソン風景
盛の駅前は賑わっていた、というのはこの日マラソン大会が大船渡市内（盛駅のある場所）で行われていた。
「大船渡新春四大マラソン」とのことで、ハーフマラソンや学生の駅伝などが行われている。
そんなレースに参加した学生が帰るのか、三陸鉄道の駅にもそんな感じの乗客が結構多かった。
窓口で18きっぷを提示し、南リアス線のフリー乗車券を購入。
三陸鉄道の18きっぷ利用者に対するサービスで盛から釜石までの普通運賃よりもかなり安い530円で乗り放題なのはすごい。
さて発車時刻が迫ってるというのに改札の案内がない。どうやら到着列車の折り返しらしいのだがそれが遅れてるのだとか。
12時21分に到着予定の列車が到着したのは12時30分！発車1分前という状況。そのときに改札が開く。
あわててホームに向かいやって来た2両編成の列車に乗り込もうとするが前の方に乗り込んでください、との指示。
後の車両はここで切り離すのだとか。というわけで1両編成の列車に多数の乗客が乗車したため当然大混雑。
車両自体は三陸鉄道の36系のリニューアル車なのでリクライニングシート装備なのだが（編成表はこちらから）。
写真：三陸鉄道36系（更新車）
さて列車は4分遅れで盛を発車。久慈まで帰る高校生の姿も。久慈は北リアス線の終点だからかなりの距離だ（盛から163.0kmある）。
三陸海岸に沿って列車は進むが意外にトンネルがあったりするので海岸線はあまり見えない。見える場所もそれなりにはあるのだが。
少々遅れを引きづったまま釜石に到着。ここで山田線の宮古行きに乗り換える。だが･･･。
ここから宮古までの行程は「抑止・打ち切り・運休〜トラブルレポート」の中で。
写真：宮古駅
さて宮古に到着したのはいいが山田線の盛岡行き最終まで時間が余りすぎ。
浄土が浜に行くにも遅すぎ、かといって手近な観光地も思い浮かばない･･･ので駅前で適当に時間を潰す。
写真撮影したり駅前のショッピングセンターで適当に過ごしつつ列車の発車を待つ。ショッピングセンター出た頃にはすでに暗くなっていた。
その後改札開始まで駅でしばらく待つ。それにしてもこの待ち時間は長いこと･･･。
写真左：発車案内 写真右：山田線盛岡方面時刻案内
18時頃に改札開始。川内以遠と岩泉線は最終なのだがその割に人が少ない。土曜の夕方、というのもあるがそれにしても少なすぎ。
列車は2両編成。前に52系、後に58系（国鉄急行色）のパワー編成（編成表はこちらから）。
旧国鉄色、ほぼ原型（冷房改造もされてない）の58系に乗客が集中、しかもそれも鉄道ファンばかりという感じか。
もっともJR東日本盛岡支社、この国鉄塗装車をPRしてるだけにこういう結果もある程度は予想できたが。
写真左端：盛岡行き普通58系気動車 写真中央左：盛岡行き普通52系気動車 写真中央右：58系気動車車内 写真右端：すきま風防止の手段？
さてこの盛岡行き、乗客が少ないまま18時11分の定刻に宮古を発車。しばらくは疲れからか眠気に誘われ眠ってしまう。
茂市では岩泉線から乗り換えてきた乗客もいたようだがこの時点でもまだ眠い。
区界あたりでやっとこさ眠気が取れたか。ここで10分ほど停車。三陸海岸沿いと違いこのあたりだと雪が結構積もっている。
乗客が少ないのか足跡もあまり見当たらない。ここで写真を撮る人がちらほら。
写真左：区界停車中の盛岡行き普通列車 写真右：雪の中の区界駅駅名看板
区界を過ぎてもまだ山の中を走行、人家が見当たらない･･･そんな感じで上米内まで進む。ここまで来ると多少は人家も見える。
上盛岡の駅前には総合病院･･･この病院への通院客もいるのだろうがこの本数だとどうなのだろうか。
20時41分に終点の盛岡に到着。在来線ホームはかなり閑散とした状況。
在来線は特急列車もなく、東北本線の盛岡以北が移管されたからかなりホームが余ってるような気もするのだが･･･。
在来線車両の写真を数枚撮った後駅前のホテルにチェックイン。その後冷麺食べに行ってこの日は終わり。
しかしトラブルのおかげで行程が一部カットで大変だった･･･次の日はどうなることやら。
