7:6日目 2004年1月13日

朝5時頃に健康ランドを出発。食料をすぐ横のコンビニで買い込んでタクシーで駅に向かう。
会津地方の冬の朝はものすごく冷え込む。道路も所々で凍結箇所があるほどだ。しかし運転手さんの運転はさすが。
僅か数分で駅に到着する。まだ夜も明けきってない。

会津若松駅
写真:会津若松駅

到着後すぐ改札に入り只見線のホームへ。列車は40系・48系気動車の2両編成だ(編成表はこちらから)。
後の車両がロングシート車ということもあるのか乗客は前の車両に集中。ちなみに両車とも非冷房だがこの時期は必要なし。
会津若松時点では5〜6人程度の乗車率だったか。まぁ時間が時間なのである程度は仕方ないだろう。

6時に会津若松発車。西若松を過ぎると盆地の中の田園地帯を走るという感じになる。
しかし周り一面雪・・・もっとも降っているわけでなくすでに積もった雪で周り一面が真っ白、というわけだが。
乗客数も少しずつ増えるも極端には多くない状態で会津坂下に到着。

雪景色・・・ 会津坂下ホーム風景 朝の会津坂下の風景
写真左:辺り一面雪景色・・・ 写真中央・右:会津坂下での風景

会津坂下で会津若松行きのホームを見るとホーム一杯に制服姿の高校生で溢れている。
この日は月曜日、当然学校もある日なのだから当然なのだが。しかし逆方向のこの列車は乗客が少ないままだ。
上り会津若松行きが4両編成で到着、ホームにいた乗客が車内に吸い込まれるように入っていく。
その間にタブレットを交換、タブレット閉塞式の路線はJRグループでは3路線しかない昔ながらの方式だ。

タブレット交換風景
写真:タブレット交換風景(会津川口で撮影)

会津坂下を発車。次第に只見川が近づいてくる。その川に沿って西に列車は進む。
この只見線のほぼ中間点、会津川口には8時に到着。小出からの始発列車が来るのを待つため暫し停車。
この間に駅前に出てみるが駅前の道路は温水がセンターライン上から出て道路凍結を防ぐための装置があった。
これを見る限り冬場の冷え込みは相当なものだろうな、と思われる。

会津川口駅 道路散水 会津川口観光案内
写真左:会津川口駅 写真中央:凍結防止のための道路散水 写真右:会津川口の観光案内

さて会津川口の駅の北側はすぐ只見川となる。ここからの景色はなかなかのもので四季折々に楽しめるポイントだ。
只見線には景色のいい場所がいくつかあるが個人的にはここの景色が一番じゃないかと思うほど。
小出始発の会津若松行きが到着しタブレットを交換すると発車。小出からの列車もそういえば乗客が少なかったような。

小出行き普通 会津川口駅ホームから眺める只見川 只見川風景〜川にかかる橋 上り会津若松行き到着
写真左端:乗車している小出行き普通 写真中央左:ホームから眺める只見川 写真中央右:只見川にかかる橋 写真右端:会津若松行き普通

会津川口を過ぎると只見あたりまでは川に沿って走るような格好か。ただ上流域になるので川幅は狭くなる。
只見を過ぎると田子倉トンネルや六十里越トンネルなどの長大トンネルで福島・新潟県境を越える。
・・・しかしこのあたりまで来ると疲れがたまったのか車内で寝てしまう。そんな状態で10時12分に終点の小出に到着。
ここで上越線の長岡方面行きに乗り越後川口に向かうが1時間以上も待つことに。駅前も何もないようなので待合室で時間潰し。
貨物列車を含めこの時間帯はあまり列車が来ないのか駅構内では除雪作業が行われていた。
もっとも除雪車といっても保線用の機械みたいな感じの除雪車を使っていたようだが。

小出駅 小出駅只見線ホーム駅名看板 駅構内除雪車
写真左:小出駅 写真中央:小出駅只見線ホーム駅名看板 写真右:除雪車(というより、除雪機械?)

11時30分、長岡行きの普通列車が到着。115系の5両編成と編成はこのあたりでは長めか(編成表はこちらから)。
列車本数が少ないため乗客多いかな?と思ったが4両目に空席がありそこに座る。
ともかく10分程度で次の目的地、越後川口に到着。飯山線に乗り換えるのだがここでも1時間ほどの待ち合わせ。
その待ち合わせの間に駅近くのスーパー(というか、食料品店の延長みたいな店舗?)で昼食を仕入れる。

上越線普通 越後川口駅
写真左:普通列車で越後川口へ移動 写真右:越後川口駅

その仕入れた昼食を待合室で食べ、暫し待つと長野からの普通列車が到着。折り返しこの車両が戸狩野沢温泉行きとなる。
車両は110系気動車単行(編成表はこちらから)。だがその割には乗客が少ない。昼過ぎ、平日というのもあるのだろう。
空席も少しある程度の乗車率で12時59分に越後川口発車。
北越急行との接続駅、十日町で多少の入れ替わりはあるものの乗客数に大きな変動はなく新潟・長野県境を越える。
その頃から車窓左手に信濃川が姿を現す。このあたりでは晴れ間も広がるせいか車内に日差しも・・・そのせいか眠くなる。
14時47分に戸狩野沢温泉に到着、ここで長野行きに乗り換える。が、まだ列車は入っていない。

戸狩野沢温泉行き普通 飯山線沿線風景 その1 戸狩野沢温泉駅
写真左:飯山線戸狩野沢温泉行き普通 写真中央:飯山線風景その1 写真右:戸狩野沢温泉駅

しばらくして長野側から列車が到着、折り返し長野行きとなるこの列車は110系気動車2両編成(編成表はこちらから)。
野沢温泉の観光帰りの客も少しは乗ってきたのか先ほどよりは少し乗車率もいいようだ。
このあたりからは信州盆地の中を駆け抜けるといった感じの車窓風景が広がり、ところどころりんご園も見える。
もっともこの時期、りんごはシーズン終わっているので木だけがある、という感じか。

戸狩野沢温泉からの長野行き普通 飯山線沿線風景 その2 飯山線沿線風景 その3 唱歌「ふるさと」の里
写真左端:長野行き普通 写真中央左・中央右:飯山線風景その2・3 写真右端:唱歌「ふるさと」の里、豊田村の看板

途中の替佐駅では唱歌「ふるさと」の地、と書かれた看板を発見。このあたりがこの曲の発祥の地、何だなと感じる。
確か作詞家の出身地がこの豊田村(替佐駅のあるあたりの市町村名)だったような。子供の頃の想い出を歌にしたのだろうか。

豊野から信越本線に入る。このあたりから雪が降り出しはじめる。三才からは下校時間帯なのか学生が大挙乗り込んできた。
そのせいかそれまで閑散としていた車内が一気に賑やかになる。なにせ女子学生ばかり、というのもあるのだが。
雪の降り方が少し激しくなったところで長野到着。ここで降りるが車両前面を見ると雪が付いている。

長野到着 長野駅(西口) 長野駅構内 長野五輪記念?
写真左端:長野到着 写真中央左:長野駅(東口) 写真中央右:長野駅コンコース 写真右端:長野五輪記念のレリーフ?

1時間ほど時間があるので少し街の中まで・・・と思ったが雪の止む気配がないので駅前の蕎麦屋に入って蕎麦を楽しむ。
長野県は日本でも有数の蕎麦どころ、そのせいか県内各所に蕎麦の店がありそれぞれの店が味を競っている。
とりあえず食べたあとは駅近辺で時間を潰して次に乗車する「妙高」号の指定も確保。座席番号見たが売れてない感じだ・・・。

ともかく17時27分に発車する愛称付き普通列車の「妙高」5号に乗車。あ、ちなみに自由席も5両きちんとあります。
夕方の長野駅は帰宅客で賑わっている。向かいのホームから出るしなの鉄道直通の上田行きも車内は満席のようだ。
妙高号も自由席の列はそういった感じの人たちで一杯。しかし指定席の列は誰もいないようだ。
発車10分ぐらい前に列車が入ってきた。特急用の189系6両編成をこの列車には充てている(編成表はこちらから)。
指定された席に座るが誰も乗ってくる気配はない。デッキには人がいるようだが。発車前に指定券のチェック。

普通「妙高」 「妙高」方向幕 普通「妙高」指定席車内
写真左:189系普通「妙高」 写真中央:妙高号方向幕 写真右:指定席車車内、この日は貸切!!

さて定刻だと17時27分に発車のこの列車、接続列車待ちで3分遅れての発車となった。自由席は通路まで一杯だ。
しかしそれでも指定席に引っ越そう・・・という感じの人はいない。全体的に乗車距離が短めなのだろうか?
そういえば車掌も「黒姫までは・・・」と言ってた。実際黒姫までの間にほとんどの乗客が降りてしまったようだ。
このあたりから暗くなり窓の外は闇に包まれる。そして再び新潟県に戻る・・・。

しばらくうたた寝してたらどこかの駅でスイッチバックしてるようだった。果てここはどこ・・・?
元々初めて乗る区間の上居眠りしてたから位置感覚がつかめなくなってしまってた。うーむ。
そんなこんなで終点の直江津にまもなく到着、というとき「新潟行き特急『北越』は駅の案内放送を〜」と。
そういえば日本海側で強風が吹いてるのか抑止や遅れが多発しているようだ。長野で柏崎までの乗車券・特急券は購入してるが・・・。

直江津到着。7分遅れで到着してるが「北越」の姿はない。それどころか2時間以上前に直江津を出てるべき「はくたか」15号が。
これは異常事態。とりあえず改札に向かい状況を確認。どうやら直江津〜柏崎間が強風でストップ、とのこと。

この先新宿までの間は「抑止・打ち切り・運休〜トラブルレポート(3ページ目)」をご覧ください。

 

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