「お年玉 九州乗り放題きっぷ」での九州1周
実施日 2001.12.31-2002.1.2
2 終夜臨から特急へ
久留米からの普通列車は6両編成だったがこれまたがら空きだった(編成表はこちらから)。年越し詣でには遅すぎるのもある。
適当な席に座り転換クロスを倒してボックスを作る。それができるほど空いていたのだ。
とにかく定刻の3時2分に発車。鳥栖でも連絡列車がないせいか乗客は少ない。
二日市到着。行きの時間帯に比べれば多少乗降客はいるが、それでも閑古鳥が鳴く状態は変わらない。
途中の駅でも降りる様子もなく南福岡では臨時特急の通過待ちで5分ほど停車。
ハウステンボスでカウントダウンライブがあったため、博多方面への特急を臨時に運転しているのである。しかも博多方面は6本・・・。
博多ではその臨時特急に乗ってきたと思われる乗客でかなり賑わった。が、駅毎にその乗客も減っていき再び閑古鳥が鳴く状態に。
箱崎(箱崎宮)・福間(宮地岳神社)・東郷(宗像大社)と初詣客がいそうな駅にも止まるが乗ってくる客は少ない。
この列車に再び活気が訪れたのはやはりカウントダウンパーティーが行われていたスペースワールドだった・・・。
門司港行きの列車だったが小倉で降りる。30分ほど時間がある。駅の構内を散歩している間に特急「ドリームにちりん」到着の時間が近づく。
グリーン車に乗れるきっぷだったため事前に空席照会を別の駅で行っていたが満席とのこと。普通車指定席に空席があったのでそちらに。
小倉で降りる客も多かった。新幹線に乗り継ぐ乗客だろうか。その降車客が降り終わったあと乗り込む。
降りた客も相当な数だったがそれでもまだ多数の客が車内にいた。大半が終点の博多までだろう。
とにかく、指定された座席に座り仮眠を取る・・・。(編成表はこちらから)
博多到着。一旦改札の外の出て缶コーヒーを仕入れてから再びホームへ。
今度は八代まで特急「つばめ」1号の乗客となる(編成表はこちらから)。
こちらのグリーンの状況も事前に聞いておいたがこちらも満席。普通車指定席も禁煙は満席とかなりの盛況。喫煙指定席の乗客に。
写真左:特急「つばめ」用の787系 写真中央:「つばめ」ビュフェ。2003年度で廃止とのこと・・・。
写真右:ビュフェで出された振舞酒。1月1日の1号だけのサービスだったのかは不明。
6時57分に発車。すぐに車内改札・・・だが、この列車は二日市停車。二日市発車後に車内改札が始まった。
原田を通過するあたりでつばめレディーによる車内改札が始まった。普通車指定席だが2号車に限ってはレディーが車内改札を担当する。
その改札が終わってから4号車のビュフェへ。まだビュフェ車内は閑散としている。チャーハンセットを注文。
その際、「振舞酒(祝い酒だったかも)はいかがですか?」と言われたので1杯頂くことに。
久留米を過ぎてから席に戻る。そろそろ日の出の時刻。進行方向右手の山並みに日の出が見えるはず。
南瀬高を通過したあたりで日の出が見えた。初日の出だ。車内も少し賑わう。が、車内アナウンスがなかったのが残念。
写真:南瀬高通過直後に見えた初日の出(車内からコンパクトカメラで撮ったのでストロボが自動的に反応して(自動反応)窓に反射したみたい・・・)
初日の出を見たら安心したのかうとうと・・・というわけにもいかない。八代で降りるので寝過ごしは禁物。熊本を過ぎると意識して起きていた。
で、八代到着。ここで降りる客も多い。また、ホームに残る客も多くこのあとの「くまがわ」に乗り換えるらしい。乗車位置で待つことに。
待つこと数分。熊本からの急行「くまがわ」1号が到着。そこそこ席は埋まっていたが八代でさらに増え、満席近くに。
2両編成で先頭の禁煙車は昔のグリーン車の座席を利用した車両が使用されている(編成表はこちらから)。
8時49分、八代を発車。球磨川沿いに走るが、その間に九州新幹線の建設現場や八代日奈久道路の高架などをくぐる。
八代を出て鹿児島本線と別れたあたりから家並みはすでに少なく、山間に入った感じがある。
10分ほどで次の停車駅、坂本に到着。行程の都合上ここで降りることに。
坂本で降りたのは午前中に一旦家に戻るため一番効率よく行ける場所ということで選んだ訳だが、実は私にとって因縁の駅でもある。
おととし(2000年)の8月、人吉から急行「くまがわ」8号に乗って八代まで向かったとき、2時間遅れを作った駅である。
この時、途中の瀬戸石あたりでの雨量計の基準値が越えた影響で人吉を40分ほど遅れて発車した急行「くまがわ」、徐々に遅れをつのらせ、
坂本で抑止状態となり、小1時間ほど足止めを喰らった駅ということでもある(もっとも急行料金は2時間遅れで払い戻してもらいましたが)。
今回は曇っている程度で、列車が遅れるような状況は全くない。駅前は平穏を保っている。
この駅の駅舎はかなり古い木造の駅舎。委託駅で、女性の駅員がきっぷを発行したりしているがこの日は乗客が他にいない。
正月の午前中ということで待合室は誰もいない。そういえば先ほどの列車で降りたのも私一人・・・。
写真左:坂本駅の駅舎 写真右:「くまがわ」4号に連結されたシーサイドライナー塗装のキハ65。10月に熊本に転属になっているはずだが所属表記は長崎のまま。
坂本で10分ほど滞在したあと、急行「くまがわ」4号に乗車。先頭のキハ65は写真の通りシーサイドライナー塗装の車両だ。
後ろは上の写真の塗装の車両だが車両レベルは落ち特急普通車のリクライニングシートを装備した車両になる(編成表はこちらから)。
2両とも閑散としており、特に先頭の喫煙車は閑古鳥が鳴く寂しさ。地方の正月は家にいるのが常識なのだろうか。
八代で特急「つばめ」に連絡。そのためか八代でかなりの乗客が降りる。禁煙車も完全に空席多数の状態に。
この状態なのでうとうとしそうだが次は終点の熊本。寝過ごしても構わないがたたき起こされるのはごめんと踏ん張る。
熊本到着。ここで改札の外に出る。有明22号(熊本11:20発)のグリーンの有無を問い合わせるとあるとのこと。
確保していざ・・・と思ったら1時間後の列車だった。寝不足(?)が引き起こした勘違い。
すぐに先発の18号(10:20発)に交換。こちらも空席があった。ちなみに乗車区間は鳥栖まで。また寝過ごしに注意だ・・・。
ホームにはすでに列車が入っていた。4両編成の有明編成だが、普通車もかなり空席がある状態(編成表はこちらから)。
上熊本を発車して車内改札があり、また車内販売員からドリンクサービスを受ける。
「つばめ」と違い客室乗務員は乗っていないので種類もコーヒーかお茶の2種類。コーヒーをオーダー。
玉名・長洲と停車していくうちに乗客は増え、グリーンもかなりの盛況に。とはいえ満席にはなっていない。
快適なシートで居眠りしかけるが鳥栖で降りるのでつらい。とにかく鳥栖までは気張っていた・・・。
鳥栖到着。うどんスタンドで軽く食べ、快速で原田へ。快速は4両だったがさほど混雑していない(編成表はこちらから)。
原田に到着。一旦家に帰って年賀状を見たあと14時20分ぐらいまでの2時間ほど休憩。